Japanese
English
特集 消化器外科における機能検査
GSAシンチグラフィー
Estimation of hepatic functional reserve by technetium-99m galactosyl human serum albumin Iiver scintigraphy
木村 文夫
1
,
伊藤 博
1
,
清水 宏明
1
,
外川 明
1
,
宮崎 勝
1
Fumio KIMURA
1
1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学(第1外科)
キーワード:
GSAシンチグラフィー
,
肝機能
,
慢性肝炎
,
肝硬変
,
肝切除
Keyword:
GSAシンチグラフィー
,
肝機能
,
慢性肝炎
,
肝硬変
,
肝切除
pp.451-454
発行日 2002年4月20日
Published Date 2002/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904821
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哺乳類の肝細胞表面に存在し,ガラクトース残基を特異的に認識するアシアロ糖蛋白受容体(asialoglycoprotein receptor:ASGP-R)は肝疾患の病態によってその発現が変化する.GSAシンチグラフィーはガラクトース残基を有する合成糖蛋白diethylenetriamine pentaacetic acid galactosylhuman serum albumin(GSA)を99mTcにより標識した99mTc-GSAを静脈内投与し,その血中クリアランスや肝集積からASGP-Rの発現を捉える肝機能検査法である.慢性肝炎や肝硬変症例では病状の進行に伴い,血中クリアランスや肝集積が低下する.また,肝切除例の術前肝予備能検査法としてもその有効性が報告されている.ICG検査と異なり,閉塞性黄疸例の肝機能評価も可能である.“肝機能の局在”を示すきわめてユニークな検査法と言えるが,簡便性と普遍性においてICGときわめて対照的である.
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