特集 術前画像診断のポイントと術中解剖認識
Ⅲ.小腸・虫垂・大腸
痔瘻・痔核・裂肛
山名 哲郎
1
Tetsuo YAMANA
1
1社会保険中央総合病院大腸肛門病センター
pp.151-157
発行日 2013年10月22日
Published Date 2013/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104800
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
肛門疾患における術前画像診断の意義は,その疾患によって大きく異なる.痔核や裂肛は指診や肛門鏡診などの通常の肛門診察だけで診断きるため,術前に画像検査を行う必要はない.しかし,深部肛門周囲膿瘍,複雑痔瘻,痔瘻癌,Fournier症候群などの疾患は,通常の肛門診察だけでは正確な診断評価が困難な場合が多く,術式や治療方針の決定には各種の術前画像診断が必要となる.本稿ではこれらの肛門疾患に有用な各種の画像検査について概説する.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.