特集 〔Q & A〕術中トラブル対処法—私はこうしている
その他の手術
痔瘻と痔核が合併していた
牧野 永城
1
1聖路加国際病院外科
pp.831
発行日 1984年6月20日
Published Date 1984/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208709
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一般に,肛門に活動性の炎症性疾患のあるとき,痔核の手術を行うのは好ましくない.しかし慢性痔瘻で,しかも1次,2次開口部もそれぞれ単一で,その上,外括約筋を保存できるようなものであれば,痔瘻の手術の際同時に2〜3の痔核を切除しても,不都合は起こらない.馬蹄形痔痩であるとか,開口部や瘻管の数の多い複雑痔瘻の場合には,痔瘻の手術だけにとどめて,痔核は後に別に処理した方がよい.
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