特集 術後1週間の患者管理
Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理
1.頸部手術
上皮小体機能亢進症手術
田中 勇治
1
,
舟橋 啓臣
1
,
今井 常夫
1
,
富永 芳博
2
,
高木 弘
1
1名古屋大学医学部第2外科
2名古屋第二赤十字病院移植外科
pp.22-28
発行日 1995年10月30日
Published Date 1995/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902013
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原発性上皮小体機能亢進症の術後管理では,術前の個々の患者の臨床病型を把握し,術後の急激なカルシウム,リン代謝の変動に対処していく必要がある,特に最近は種々の骨代謝マーカーが開発されており,従来の臨床病型の再評価と新しい分析を行っていく必要がある.二次性上皮小体機能亢進症では,慢性腎不全の管理を理解したうえで高度なhungry boneに対する術後の多量のカルシウム補充療法について熟知しておく必要がある.上皮小体機能亢進症の病態は最近の知見により解明されてきており,カルシウム,リン代謝およびその各調節ホルモンの作用について理解しておくことが,術後管理を理論的に行ううえで重要である.
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