今月の主題 骨代謝マーカー
症例
腎性上皮小体機能亢進症
福永 仁夫
1
,
曽根 照喜
1
,
大塚 信昭
1
Masao FUKUNAGA
1
,
Teruki SONE
1
,
Nobuaki OTSUKA
1
1川崎医科大学放射線科核医学
キーワード:
骨X線所見
,
副甲状腺の局在診断
,
骨代謝マーカー
Keyword:
骨X線所見
,
副甲状腺の局在診断
,
骨代謝マーカー
pp.198-202
発行日 1998年2月15日
Published Date 1998/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903652
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1.はじめに
腎性骨異栄養症(ROD)は末期腎疾患の骨合併症を指す.末期腎不全ではカルシウム(Ca),リン(P),ビタミンD,副甲状腺ホルモン(PTH)などの代謝異常のほか,アルミニウムなどの金属や骨リモデリングに関与する局所因子であるサイトカイン〔インターロイキン-1,-4,-6,-11,腫瘍壊死因子(TNF),エンドセリンなど〕が関与し,RODをきたす1).
RODは,骨組織所見から5型に分類される1).つまり,①線維性骨炎(50%),②骨軟化症(7%),③混合型(13%),④軽症型(3%),⑤低代謝回転型(27%)に分類される.
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