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特集 多臓器不全—患者管理の実際
多臓器不全患者の評価
Evaluation of systemic responses, severity scores and risk factors in multiple organ failure
田中 孝也
1
Takaya TANAKA
1
1関西医科大学高度救命救急センター
キーワード:
多臓器不全
,
診断基準
,
全身状態の評価
,
予後危険因子
,
重症度の評価
Keyword:
多臓器不全
,
診断基準
,
全身状態の評価
,
予後危険因子
,
重症度の評価
pp.1265-1271
発行日 1995年10月20日
Published Date 1995/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901986
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多臓器不全では金身状態やその重症度を正しく評価し,すばやく治療に結びつける必要があるが,本病態が種々の原因で発生するため,これらを画一的にとらえるには因難な面がある.全身状態の評価としては本病態をSIRSの概念,すなわち循環動態,酸素代謝,ホルモン,エネルギー基質などの変動やhumoral mediatorの変動をもとにして考えると比較的評価しやすい.予後の危険因子としては,年齢,臓器不全数,出血量,感染,基礎疾患,施設の対応などが挙げられる.現在,多臓器不全の重症度を的確に評価する方法はない.臓器不全数や敗血症の評価法など,過去に報告された評価法をもとにして独自に評価する以外にない.
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