増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて
4章 術式別の縫合・吻合法
食道
頸部食道-胃管吻合—サーキュラーステープラー
柴尾 和徳
1
,
井上 譲
1
,
沢津橋 祐典
1
,
田上 貴之
1
,
佐藤 永洋
1
,
平田 敬治
1
Kazunori SHIBAO
1
1産業医科大学第1外科
キーワード:
食道癌
,
頸部吻合
,
器械吻合
Keyword:
食道癌
,
頸部吻合
,
器械吻合
pp.105-110
発行日 2020年10月22日
Published Date 2020/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213123
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食道癌における胃管を用いた再建術は,日本食道学会による全国調査1)によると食道亜全摘術症例の85%に施行されており,胃切除術後もしくは同時性胃癌の併存により胃を再建臓器として用いることができない場合を除いては,標準的な再建法である.使用する胃管は全胃,亜全胃,細径胃管と各施設で異なり,再建経路の選択も後縦隔経路,胸壁前経路,胸骨後経路と様々であるが,われわれは最も長い胃管長を確保可能な細径胃管を作製し,生理的な後縦隔経路を用いて再建している.本稿では,サーキュラーステープラーを用いた頸部食道-胃管吻合の手順と注意すべきポイント,守るべき項目について記載し,守らない際の不具合についても解説する2〜4).
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。
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