特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅷ.乳幼児の外来外科疾患
7.ヒルシュスプルング病
林 奐
1
1東京都立清瀬小児病院外科
pp.286-287
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901399
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ヒルシュスプルング病は消化管の肛門側に神経節細胞が欠如する疾患であるが,病変の長さは数ミリと短いものから小腸以下ほとんどの腸管にわたる長いものまで大きな開きがある.したがって,学童期まで便秘以外に症状のない軽症のものから,新生児期に腹満,嘔吐に加えて腸炎を併発する重症なものまで,症状や発症時年齢は症例によって異なっている.本症の存在をいつも念頭におくとともに,検査を行える準備をしておくことが一般診療の場では大切なことである.確定診断やストーマ造設などの治療は可能なかぎり小児外科専門医のもとで行うべきであり,本稿ではおおよその診断の進め方について述べるとともに,初期治療の方法を説明する.
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