特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅵ.尿路・性器
2.陰嚢水瘤
福井 準之助
1
1聖路加国際病院泌尿器科
pp.172-173
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901346
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陰嚢水瘤は,鞘膜腔に水溶液が貯留する疾患である(図1),1歳未満の乳児の陰嚢水瘤は自然消退が期待できるので経過観察する.乳幼児の多くは穿刺を繰り返すことで消退する.頻回に穿刺が必要なときは手術か薬液注入療法を行うが,成人の陰嚢水瘤は手術か薬液注入法が必要.また,固有鞘膜が肥厚すると透光性が低下し,精巣腫瘍との鑑別が困難となるため超音波検査が必要である.
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