小さな工夫
陰嚢水瘤根治術
劉 智明
1
1中華人民共和国青海省人民医院泌尿外科
pp.256-257
発行日 1996年3月20日
Published Date 1996/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901708
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陰嚢水瘤は睾丸固有鞘膜と睾丸白膜との間における過度な液の貯留状態である。従来の手術式はwinkel-mann法(睾丸固有鞘膜外板を反転して縫合)とBerg-mann法(睾丸固有鞘膜外板を剥離切除後にその断端を縫合する)である。しかし,この二種の手術式により術後に縫合糸に対する組織反応性や縫合糸膿瘍形成や睾丸固有鞘膜外板の切離縁を縫合する時に縫合線の上端のしめ過ぎで睾丸の阻血などから睾丸の腫脹や陰嚢内硬結を形成しやすいので、時々患者は陰嚢の不快感や精神的な苦痛や心理圧迫がある。1990年1月からわれわれは陰嚢水瘤根治術に小さい改良を行ったところ,満足な結果を得たので報告する。
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