特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅳ.腹部
6.縫合糸膿瘍
磯谷 正敏
1
1大垣市民病院外科
pp.142
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901335
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腹壁縫合糸膿瘍とは,腹壁の縫合,主に筋膜縫合に用いられた縫合糸(通常は多線維非吸収糸)を中心に生じる創感染である.深部縫合糸から腹壁皮膚縫合瘢痕部に小膿瘍を形成する.本症を念頭に置かないと,難治性肉芽創あるいは瘻孔と診断され,漫然と創の処置のみが行われることになる.治療の原則は感染糸の除去である.感染糸が除去されれば2〜3日で治癒する.
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