特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅳ.腹部
5.せつ,癰,腹壁膿瘍
堀 明洋
1
,
蜂須賀 喜多男
1
1大垣市民病院外科
pp.140-141
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901334
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せつは黄色ブドウ球菌による毛嚢周囲の急性化膿性炎症で,進行すると軟化し膿瘍を形成する(図1).切開を加え排膿を図るのが原則である.最近MRSAの起炎菌に占める割合が増加しており,抗菌剤の選択も慎重に行うべきである.
腹壁膿瘍には,せつ,癰,感染性粉瘤など皮膚病変に起因したものに加え,大腸癌などの腹腔内病変に起因したものもある.難治例では,瘻孔造影,消化管造影などで十分に原因の検索をする必要がある.
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