特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅴ.肛門部
1.痔核
岩垂 純一
1
1社会保険中央総合病院大腸肛門病センター
pp.144-145
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901336
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痔核は歯状線より上方の内痔核と下方の外痔核に分類される(図1).外痔核が問題となるのは血栓を形成した血栓性外痔核に限られており,また,このような血栓性外痔核は通常は保存的に治療されることが多い.したがって,痔核に対する外来での小外科(処置)としては,出血する内痔核に対する硬化(注射)療法1-3)が適応となる.
硬化療法は痔核に硬化剤を注射して痔核を硬化縮小させる方法で,永続性はないものの止血効果は十分である.痔核に単に注射するだけの比較的簡単な方法であるが,効率よく安全に行うためには実行に際して注意やコツが必要となる.
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