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巨大癰の1例
窪田 泰子
1
,
中川 浩一
,
鶴田 大輔
1大阪市立大学 大学院医学研究科皮膚病態学
キーワード:
デブリードマン
,
背部
,
ブドウ球菌感染症
,
よう
,
細菌培養
,
Levofloxacin
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
,
静脈内注入
Keyword:
Back
,
Carbuncle
,
Debridement
,
Infusions, Intravenous
,
Staphylococcal Infections
,
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus
,
Levofloxacin
pp.480-481
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016208999
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70歳男。糖尿病、慢性腎不全の既往を有する。2週間前より背部にそう痒性皮疹が出現し、近医にて加療を受けるも改善せず、3日前より食欲不振とふらつきを自覚したため、当科を紹介受診した。初診時、背部正中に18×16cm大のなだらかに隆起した暗赤色局面がみられ、膿栓が多発し波動を触知した。以上より巨大癰と診断し、入院後に病変部を切開排膿し、創部膿汁の細菌培養からMRSAが検出されたため、レボフロキサシンの点滴投与を行った。また、入院時に血糖コントロール不良であったため、インスリン療法を行ったところ、良好な血糖コントロールが得られた。入院24日目に創部のデブリードマンを施行し、単純縫縮で閉創し、約2ヵ月で軽快退院となった。
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