特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅰ.頭部・顔面・口腔
27.サーファーズイヤー
高山 幹子
1
,
石井 哲夫
1
1東京女子医科大学耳鼻咽喉科
pp.70-71
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901305
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外耳道深部の鼓膜に接する部位に広基性の1個ないし数個の骨隆起としてみられる.好発部位は外耳道の前壁が多く,次いで後壁で,全周性にみられるものもある(図1),女性より男性に多い.原因はかつては潜水によるものが多かったが,最近ではサーフィン,スキューバダイビングによるものもみられる.これは素因とともに,低温の海水が外耳道に入ることによる刺激が原因とされ,海水が低温となる秋から春の季節にもサーフィンなどを行うものに多くみられる.このことからアマチュアよりプロに多く,必ずしもダイビングの経歴とは関係がないようである.外骨腫ともいい,以前はswimmer�s earといわれていた.多くは無症状であるが,骨隆起が大きくなり外耳道の狭窄が高度になると,耳閉感,難聴などを訴えるものもある.
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