特集 マイナーエマージェンシー門外放出—知っておくと役立つ! テクニック集
指先のマイナーエマージェンシー
スライサー損傷
丹野 翔五
キーワード:
スライサー損傷
,
アルギン酸塩被覆材
,
簡易ターニケット
Keyword:
スライサー損傷
,
アルギン酸塩被覆材
,
簡易ターニケット
pp.972-973
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202748
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確認すべき病歴
◦スライサーや包丁による指先の損傷(図1)は、成傷器が日常的に使用されるものであるため、外来で診療する機会は比較的多い。
◦「指を切った」や「削いだ」などの訴えで患者が来院したら、まず受傷機転を確認する。キッチン用品で受傷する頻度が高いが、屋外や工場内で使用される鋭利な器具で受傷している場合、創内が土埃や潤滑剤などで汚染されている可能性がある。その場合は局所麻酔を施行した後、創部の十分な洗浄を行う。
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