Japanese
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特集 新しい膵手術のテクニック
十二指腸温存膵頭切除術
Duodenum preserving resection of the head of the pancreas
加藤 紘之
1
,
本原 敏司
1
,
高橋 利幸
1
,
奥芝 俊一
1
,
道家 充
1
,
大久保 哲之
1
,
西部 俊哉
1
IIiroyuki KATO
1
1北海道大学医学部第2外科
キーワード:
膵頭切除術
,
十二指腸温存
,
慢性膵炎
,
低悪性度膵頭部腫瘍
Keyword:
膵頭切除術
,
十二指腸温存
,
慢性膵炎
,
低悪性度膵頭部腫瘍
pp.443-450
発行日 1995年4月20日
Published Date 1995/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905183
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十二指腸温存膵頭切除術は主に慢性膵炎に対し行われ,優れた除痛効果を発揮する.本術式の特徴は,Kocher授動術を十分に行って膵臓を栄養する動脈アーケードをすべて確認しつつ操作を進めることにあり,これによって十二指腸および胆道の温存が可能となる.したがって,術後の機能温存が計られ,社会復帰率も高い.一方,低悪性度の膵頭部腫瘍にも本術式の応用が可能であり,機能温存下に目的を達することができる.本術式施行後の合併症として,下部胆道の狭窄が問題となるので,血行保持に注意し不必要な胆道の露出は避けるべきである.
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