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特集 治療的ドレナージ
汎発性腹膜炎のドレナージ
Drainage of panperitonitis
前田 宜包
1
,
中村 紀夫
1
1東京慈恵会医科大学柏病院救急診療部
キーワード:
汎発性腹膜炎
,
ドレナージ
Keyword:
汎発性腹膜炎
,
ドレナージ
pp.471-476
発行日 1993年4月20日
Published Date 1993/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901145
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汎発性腹膜炎とは,消化管が穿孔したり腹腔内膿瘍が破裂し,消化液や細菌が腹腔内全体に拡がり,炎症を起こしている状態をいう.このような症例を救命するためには,適切なドレナージが図られなければならない.治療法の選択は,腹膜炎の原疾患の種類と,腹膜炎自体の重症度によって決定される.ドレナージ手術の要点としては,①原発巣の処理,②起炎物質および炎症性産物の排除,の2点である.また,汎発性腹膜炎の特性として,腹膜炎の進行によって生じる麻痺性イレウスに伴って,腸内細菌のbacterial translocationを起こし,全身状態を悪化させる.したがって,高度の腸管麻痺がある場合は腸内容を排除したり,腸内殺菌を行う必要がある.
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