Japanese
English
臨床研究
ステロイド投与経過中に発症した腸管病変由来の腹部救急疾患
Abdominal emergency of intestine during administration of steroid
三谷 眞己
1
,
片岡 誠
1
,
桑原 義之
1
,
呉山 泰進
1
,
川村 弘之
1
,
正岡 昭
1
Masami MITANI
1
1名古屋市立大学医学部第2外科
pp.1237-1240
発行日 1992年9月20日
Published Date 1992/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900894
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はじめに
自己免疫疾患,血球系悪性腫瘍,臓器移植後などステロイドが投与される疾患は多彩であり,近年,ステロイド投与患者は増加傾向にあるものと考えられる.
一方,ステロイドの副作用は多く,ステロイド潰瘍は有名である1).さらに,重篤な合併症として腸管穿孔,出血もあげられているが,頻度は低く,そのためステロイドと腸管病変について言及した報告は少ない.
私どもは,当施設においてステロイド投与経過中に発症した腸管病変が原因となった腹部救急疾患5例を経験したので,主に病理像から,病変形成におけるステロイドの関与について検討した.
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