特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅵ.注意すべき状態の患者への薬物療法
11.ステロイド薬投与中の患者
横山 逸男
1
1名古屋大学医学部第2外科
pp.260-262
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901019
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人のステロイドホルモンの主なものには,グルココルチコイド,ミネラルコルチコイド,エストロゲン,プロゲステロンそしてアンドロゲンがある.いずれも副腎皮質で生成される.これらのホルモンはまた,投与薬としても合成されており,特にコルチコステロイドは,臨床上広く使用されている.こうしたステロイド投与患者の術前・術後管理,あるいは臓器移植後の免疫抑制療法など,外科医もステロイドホルモンの基礎知識に精通し,適切な患者管理を行う必要がある1).
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