増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル
Ⅱ 併存症を持つ患者の評価とその術前・術後管理
5.内分泌・代謝疾患
ステロイド投与例
山形 幸徳
1
,
瀬戸 泰之
1
Yukinori YAMAGATA
1
1東京大学医学部附属病院胃食道外科
pp.77-79
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200090
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最近の知見と重要ポイント
□ステロイド長期投与患者では副腎皮質機能が低下しており,周術期では副腎不全の予防としてステロイドカバーが必要である.
□ステロイドカバーの用量は旧来の高用量のものから,侵襲の程度に応じた低用量のものにシフトしつつある.
□術後では急性副腎不全の兆候を見逃さないよう注意する.
□経口摂取時期の早期化により,ステロイドカバーを要する期間も短縮されつつある.
□ステロイド長期投与の副作用が術後経過に与える影響にも注意を払うべきである.
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