Japanese
English
臨床報告
広範囲小腸捻転を伴った新生児消化管重複症の1例
A case of neonatal jejunal duplication with extensive small intestinal voluvulus
常塚 宣男
1
,
渡辺 洋宇
1
,
大浜 和憲
2
,
岡田 健志
2
,
浅野 周二
2
,
長沖 武
3
Yoshio TSUNEZUKA
1
1金沢大学医学部第1外科
2石川県立中央病院小児外科
3社会保険鳴和総合病院小児科
pp.1241-1244
発行日 1992年9月20日
Published Date 1992/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900895
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はじめに
消化管重複症は比較的まれな先天性消化管奇形であり,主に腸閉塞の原因となり症状を呈する.腸閉塞の原因として重複消化管による隣接腸管の圧迫,腸重積,軸捻転等が報告されているが,軸捻転によるものは非常にまれである.また逆に,小児における軸捻転症は先天性の腸回転異常にもとづくものが大部分である.
今回われわれは,腸回転異常なしに広範囲の小腸捻転を伴った新生児消化管重複症を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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