Japanese
English
臨床報告
自然治癒過程を追えた外傷性十二指腸壁内血腫の1例
A case of traumatic intramural hematoma of the duodenum treated nonoperatively and the imaging evaluation of its resolving phase
小関 和士
1
,
田村 充
1
,
小野寺 敬
1
,
押切 直
1
,
江里口 敏雄
1
Kazushi KOSEKI
1
1八潮中央総合病院外科
pp.111-115
発行日 1992年1月20日
Published Date 1992/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900722
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はじめに 十二指腸壁内血腫は稀な疾患で,本邦では1964年小野寺らの報告1)以来,これまでの報告例は50例程度で,外傷に起因したものが多い.その治療法について,往時は胃空腸吻合,血腫吸引などの外科的治療を選択した報告が多かったものの,最近は保存的治療を奨める報告が多い.
われわれは保存的治療により十二指腸の閉塞症状改善までに22日間を要し,かつ5ヵ月後の他疾患手術時に損傷部の局所所見を観察し得た1例を経験したので,治療法に関する考察を加えて報告する.
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