Japanese
English
臨床報告
S状結腸癌の精査中発見された虫垂直腸瘻の1例
Appendico-rectal fistula detected incidentally in examining carcinoma of sigmoid colon
松井 昭彦
1
,
後藤 研三
1
,
村上 茂樹
1
,
仁木 正己
1
,
伊達 幸生
1
,
岡島 邦雄
2
Akihiko MATSUI
1
1高槻赤十字病院外科
2大阪医科大学一般・消化器外科
pp.117-121
発行日 1992年1月20日
Published Date 1992/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900723
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はじめに
腫瘍以外の疾患によって虫垂と他の腸管が瘻孔を形成することはきわめて稀であり,これまでに本邦においてわずか6例の報告をみるにすぎない1〜6).
著者らは,S状結腸癌患者に術前精査目的で注腸検査を行ったところ,直腸から盲腸への造影剤漏出を認め,術中所見にて虫垂直腸瘻と診断した1例を経験したので報告し,併せて本邦報告例とともに考察を加える.
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