Japanese
English
外科医の工夫
乳児人工肛門の腸管脱出防止用ドーム型格子付きフランジ
Stomal flange with domed lattice for prevention of colostomy prolapse in infants
東 崇明
1
Takaaki AZUMA
1
1三重大学医学部第2外科
pp.1553-1555
発行日 1991年12月20日
Published Date 1991/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900708
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
腸管脱出は,ストーマ周囲皮膚炎に次いで多くみられる小児の人工肛門合併症である。多くは用手的に還納し得るが,いったん脱出が始まるとその回数が頻繁となりやすく,放置すれば腸閉塞や粘膜のびらんを生じることもある1〜4).したがって,脱出すればそのつど還納する必要があり,頻回の還納整復に悩まされることが多い.
今回われわれは,横行結腸人工肛門造設後頻回に腸管脱出がみられた鎖肛患児に,腸管脱出防止用ドーム型格子付きフランジを使用し,手術療法に頼ることなく腸管脱出を防止できたので報告する.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.