Japanese
English
手術手技
ストーマ腸管脱出に対する乳児ボタン固定術の工夫
Improvement in Button colopexy for colostomy prolapse in the baby
鴻村 寿
1
,
安田 邦彦
1
,
水津 博
1
H. Koumura
1
,
K. Yasuda
1
,
H. Minatsu
1
1長良医療センター小児外科
キーワード:
Button colopexy
,
stoma prolapse
,
乳児
Keyword:
Button colopexy
,
stoma prolapse
,
乳児
pp.1073-1077
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_1073
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双孔式ストーマの多い乳児のストーマ造設例において腸管脱出(ストーマ脱出)は比較的頻度の高い合併症の一つであり,腸管脱出が高度となると出血や絞扼などが起こる危険性があり注意が必要である.しかも,一度脱出した腸管は還納しても,その後も脱出を繰り返して増強することが多く,治療に難渋することが多い.また乳児のストーマは一時的であることが多く閉鎖までの一定期間を管理できればよいため,過大な侵襲を加えず治療する方法が望ましい.今回われわれは開腹術が不要であり,ストーマを通して腹壁と腸管を固定する経ストーマ的腸管腹壁固定術であるボタン固定術を身体の小さな新生児でも行えるよう工夫を加えて,体重2~3 kg台の生後3ヵ月の乳児にも安全に施行できたので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019