特集 術前・術後管理 '91
H.術後合併症の対策
c.開胸術後の合併症
術後膿胸
小泉 博義
1
1神奈川県立がんセンター外科第一科
pp.222-223
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900626
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■病因・病態■
膿胸は胸腔内に膿が貯留した状態であり,手術に起因する本症を術後膿胸という.
膿の貯留範囲によって,全膿胸と部分的膿胸,気道系と膿胸腔との交通の有無により,有瘻性膿胸と閉鎖性膿胸などと呼称される.また,以前本症の多くを占めた結核性の場合は,発症から3ヵ月以上経過したものを慢性膿胸としたが,非結核性の場合には4〜6週間以上経過例を慢性膿胸としている.
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