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特集 胃癌の治療update
胃癌の合理的リンパ節郭清
Rational lymph node dissection for gastric cancer
山田 眞一
1
,
岡島 邦雄
1
Shinichi YAMADA
1
,
Kunio OKAJIMA
1
1大阪医科大学一般・消化器外科
pp.1067-1074
発行日 1991年9月20日
Published Date 1991/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900501
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胃癌のリンパ節郭清の合理化が可能か否かを検討する目的で,過去11年間に大阪医科大学一般・消化器外科にてR2以上の郭清を施行した胃切除症例中,占居部位が1領域以内に止まる原発胃癌731例を対象とし,臨床病理学的に検討した.占居部位,深達度,肉眼形態,長径別のリンパ節転移率を検討した結果,早期胃癌のうち合理化の可能な症例に対する手術方針は表1のことく考えられた.この適応で郭清を施行したとすれば,過去においてわれわれが経験した2.0cm未満の進行癌を含めた単発原発胃癌154例は99.4%が治癒切除となる.また,進行癌においては,第2群リンパ節転移例に対しては,第3群リンパ節郭清に加え,腹部大動脈周囲リンパ節郭清を施行することが必要と考える.
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