Japanese
English
臨床報告
下肢伸長促進目的で作成された大腿動静脈瘻による難治性下腿潰瘍の1例
A case of stasis ulcers of the leg due to therapeutic femoral arteriovenous fistula
森 義顕
1
,
葉玉 哲生
1
,
内田 雄三
1
,
澁谷 博美
2
,
倉田 荘太郎
2
,
高安 進
2
Yoshiaki MORI
1
1大分医科大学第2外科
2大分医科大学皮膚科
pp.1027-1030
発行日 1991年8月20日
Published Date 1991/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900496
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はじめに
ポリオ後遺症の右下肢短縮に対する伸長促進目的で12歳のときに作成された大腿動静脈瘻に起因する,うっ血性下腿潰瘍を形成した34歳男性の1症例を経験した.動静脈瘻の切離により潰瘍は治癒傾向を示し,さらに培養外毛根鞘細胞シートの移植によって治癒が促進された,本例では,初回手術の当初の目的であった下肢伸長は達成されたが,動静脈瘻閉鎖が行われず潰瘍形成を来した.文献的考察を加えて報告する.
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