Japanese
English
臨床報告
術前に診断しえた特発性上腸間膜静脈血栓症の1治験例
A successfully treated case of primary superior mesentric venous thrombosis
中尾 達也
1
,
佐々木 襄
1
,
角 重信
1
,
川口 正晴
1
,
藤川 光一
2
Tatsuya NAKAO
1
1広島総合病院外科
2広島総合病院画像診断部
pp.887-890
発行日 1991年7月20日
Published Date 1991/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900477
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はじめに
特発性上腸間膜静脈血栓症は頻度が少なく,また,術後再発率も高いため,予後不良な疾患の一つとされている.さらに,特異的な症状に乏しく,術前診断が困難であり,開腹手術により初めて診断される症例が少なくない.
今回われわれは,腹部超音波検査および腹部com-puted tomography(CT)検査が術前診断に有用であった特発性上腸間膜静脈血栓症の1例を経験し,救命しえたので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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