手術症例報告
急性上腸間膜動脈血栓症に対し上腸間膜動脈─上腸間膜動脈バイパス術を施行した1例
髙田 直和
1
,
吉川 健太郎
1
,
窪田 忠夫
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター外科
キーワード:
急性上腸間膜動脈血栓症
,
上腸間膜動脈バイパス
,
グラフト
Keyword:
急性上腸間膜動脈血栓症
,
上腸間膜動脈バイパス
,
グラフト
pp.941-944
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001226
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急性上腸間膜動脈血栓症(superior mesenteric arterial thrombosis;SMAT)は急性腸間膜虚血症の一形態であり,治療が遅れて広範囲の腸管壊死となれば致死率がきわめて高い。そのような際には,仮に一時的な救命ができても短腸症候群となり,著しく患者のQOL低下をもたらす。このため,虚血の段階でいかに治療介入できるかが鍵といえる。血行再建法としては手術および血管内治療がある。手術では大動脈もしくは腸骨動脈と上腸間膜動脈(superior mesenteric artery;SMA)のバイパス術が一般的である。今回,SMA-SMAバイパス手術により良好な結果を得たが,SMATに対する術式としては本症例が初回報告である。
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