Japanese
English
臨床報告・1
上腸間膜静脈ガス血症を呈した上腸間膜動脈閉塞症の1救命例
A survived case of acute superior mesenteric artery occlusion with superior mesenteric vein gas
鎌田 壽夫
1
,
中西 章人
1
,
中山 裕行
1
,
松谷 泰男
2
,
尾池 文隆
3
Tosio KAMATA
1
1大樹会回生病院外科
2京都大学医学部消化器外科学講座
3京都大学医学部移植免疫医学講座
キーワード:
上腸間膜動脈閉塞症
,
上腸間膜静脈ガス血症
,
門脈ガス血症
,
外科治療
Keyword:
上腸間膜動脈閉塞症
,
上腸間膜静脈ガス血症
,
門脈ガス血症
,
外科治療
pp.1403-1406
発行日 2001年10月20日
Published Date 2001/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905335
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はじめに
急性腹症の中で上腸間膜動脈閉塞症は早期に発見し,適切な処置を行わなければ腸管が壊死に陥り,死に至る重篤な疾患であるにもかかわらず,特異的な症状や所見に乏しく,診断が難しい1),このような中で,門脈ガス血症は腸管壊死を示唆する唯一の所見であるので,急性腹症の診断にあたって見逃してはならない2).
ただ,これまでの報告によると,門脈ガス血症を呈した患者を発見し治療したとしても,それが上腸間膜動脈閉塞症による場合にはその救命はきわめて難しいとされている4,5).
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