カラーグラフ Practice of Endoscopy
胃・十二指腸内視鏡シリーズ・ⅩⅥ
胃内計測法—円盤・方眼法
三橋 利温
1
,
横山 靖
1
,
大井田 正人
1
,
西元寺 克禮
1
,
岡部 治弥
2
1北里大学医学部内科
2北里ヘルスサイエンスセンター
pp.783-786
発行日 1991年7月20日
Published Date 1991/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900462
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
胃潰瘍面積の内視鏡的な計測は従来より試みられてきたが,内視鏡レンズの歪曲性により,その測定は容易ではなかった.岡部は,1980年M.Classenらにより発表されたゴム円盤法1,2)にヒントを得て,大井田,岡田とともに内視鏡レンズの光学的歪曲特性を考慮した胃潰瘍面積測定法を1982年に創案した3,4).その後,われわれはこの方法を臨床的に応用し,胃潰瘍の面積測定を行い,各種の抗潰瘍剤における潰瘍の縮小速度について検討を行ってきた5).本稿においては,この岡部・大井田により創案された円盤・方眼法による内視鏡的胃潰瘍面積測定法の原理および測定法について概略を述べる.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.