技術講座 病理
膠原線維と弾力線維染色
鬼頭 花枝
1
1愛知県がんセンター研究所病理
pp.66-67
発行日 1973年8月1日
Published Date 1973/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200227
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ヘマトキシリン・エオジン染色で,採取標本のほとんどが組織診断が可能であるが,必要に応じて特殊染色が施行される.実際の染色にあたって重要なことは,まず染色される特殊な細胞,組織構成成分がまちがいなく染まる対照標本を用意し,これと同時に染色を進めることである.特殊染色に用いる色素は各メーカーにより異なり,染色上大きく左右されるので良質なものを吟味する.試薬は特級を使ったほうがよい.染色液の作り方と分別のしかたで結果の良否が判定されるから,これらの要点を中心に述べてみたい.
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