Japanese
English
特集 癌手術の補助療法—現状と展望
食道癌手術の補助療法
Adjuvant therapies combined with surgical treatment for esophageal carcinoma
実方 一典
1
,
西平 哲郎
1
,
森 昌造
1
Kazunori SANEKATA
1
1東北大学医学部第2外科
pp.1733-1740
発行日 1990年11月20日
Published Date 1990/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900310
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食道癌の遠隔成績を向上させるために,外科的治療に加えて放射線療法,免疫療法,化学療法などの補助療法が施行されている.多くの施設で採用されて来た術前照射の効果が疑問視されるようになり,近年,術前照射は,術前診断にて切除不能の他臓器浸潤があると判定された症例に対してのみ施行されるようになり,補助療法の主流は術後合併療法になって来た.われわれは手術時に判明した癌腫の進行度に応じて各症例ごとに術後合併療法を選択し施行している.本稿では,われわれが施行している術後合併療法とその遠隔成績を中心に,食道癌手術補助療法の変遷と現況,および今後の展望について述べた.
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