特集 保存的治療の適応と限界—外科から,内科から
潰瘍性大腸炎
外科から
武藤 徹一郎
1
,
斉藤 幸夫
1
,
鈴木 公孝
1
,
沢田 俊夫
1
,
永井 秀雄
1
1東京大学医学部第1外科
pp.1415-1420
発行日 1990年10月30日
Published Date 1990/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900235
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潰瘍性大腸炎の外科的治療のタイミングが本邦でまじめに論じられるようになったのは,1980年代になってからであり1,2),それ以前は,内科的治療でお手上げとなった症例に,外科的治療が最後の手段として選ばれるという傾向が強かった.本症は,内科と外科の専門家が協力して治療にあたるべきであり,保存的療法の限界も,両者が合議のうえで決めるのが妥当と思われる.
本稿では,外科の立場から,本症の保存的治療の限界についてのわれわれの考え方を述べたい.
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