Japanese
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外科医の工夫
逆行性ガイドコードを利用した気管内挿管の工夫(結紮牽引法)
Retrograde guided intubation using a epidural catheter knotted at the tip of endotracheal tube
佐藤 哲雄
1
Tetsuo SATOH
1
1防衛医科大学校麻酔学
pp.1037-1039
発行日 1990年8月20日
Published Date 1990/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900169
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はじめに
全身麻酔のための気管内挿管は常にストレス源であったし,そのことは今でも変わらない.そして非常に稀ではあるが,普通の手段では挿管できない症例に遭遇する.防衛医科大学校病院手術部で1984年10月より1989年10月までの約5年間に15,593例の麻酔が行われたが,その中で9例だけ喉頭鏡を使用した通常挿管が不可能であった.そこで,持続硬膜外麻酔用セットを利用,硬膜外カテーテルを逆行性ガイドコードとして気管内チューブの先端に結び付け,牽引して挿管を試み,9例とも成功したのでその手技を中心に報告する.
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