当直医読本
気管内挿管? 気管切開?
堀 進悟
1
1慶應義塾大学病院救急部
pp.254-255
発行日 1993年3月15日
Published Date 1993/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900782
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急性喉頭蓋炎は急性上気閉塞の原因で,小児のみならず成人にも認められる.重症例では呼吸困難を訴え,窒息のために心肺停止に至る.喉の痛み,嚥下痛,発熱,嗄声,流涎,呼吸困難などを認め,咽頭・喉頭の診察が窒息を誘発することがある.診断には頸部側面(軟部組織) X線,あるいは喉頭内視鏡による腫大した喉頭蓋の証明が必要である.治療の第1選択は確実な気道確保で,窒息の懸念があれば気管内挿管,あるいは緊急気管切開を行う.
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