特集 ベッドサイド基本手技とコツ
気管内挿管
繁田 正毅
1
Masaki SHIGETA
1
1救急救命東京研修所
pp.1227-1230
発行日 2000年10月20日
Published Date 2000/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904216
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はじめに
一般に挿管困難症の割合は非常に少なく,気管内挿管は正しく実行すればほとんど困難はないにもかかわらず,挿管に関する総説のほとんどは技術上の点が強調されている.外科医が気管内挿管を実施しなければならない事態を考えると,手術室内と異なり環境やスタッフなど望ましい状態ではないし,技術的にも難しい.しかし患者の状態もより危機的であることが多いことから,むしろ安全かつ有効な患者管理をするための基本的な知識と技術(すなわち挿管の目的や合併症に配慮することなど)も同様に重要である.
ここでは臨床外科医が遭遇する状況での気管内挿管の技術と管理について概説する.
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