心の行脚・11
ある外人の日本観
井口 潔
pp.1000-1001
発行日 1990年8月20日
Published Date 1990/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900160
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日本外科系連合学会の第15回集会を,去る6月に福岡で開いた.外科系各領域が一堂に集まる学会なので,その特色を出すためには,通常のものとは趣を異にする必要があると考え,「挑み,そして考える外科医たち」をキャッチフレーズとした.外科系各領域の最前線のトピックスについてフィルム・ビデオを使って,挑戦の情況を解説する一方で,臓器移植等,いくつかのテーマについて「挑む」ことの社会にかかわる側面を討議し,さらに「医療,あるいは人間とは何か」を考える医学哲学の時間を設けて,「考える外科医」の姿を意識するように企画した.結果は盛況で,用意した座席が足りなくなるほどで,このような視点に対して,外科系各領域の方々の関心の所在を確認できたことは大きな収穫でもあった.
さて,この「考える」ことの特別講演者の一人として招聘したアメリカのDay教授のお話は傾聴に値するものと思われたので,ここにその概要を紹介させて戴く.
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