グラフ
患者中心の看護を続けて100年—外人専門病院〈ブラフ・ホスピタル〉での看護
岩下 守
,
本誌
pp.14-19
発行日 1982年1月1日
Published Date 1982/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919437
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ブラフ・ホスピタル(山手病院)が横浜港を望む山手に建てられたのは,今から100年以上も前の1867年(慶応3).明治政府が樹立される1年前,横浜在住の英・仏・蘭人のための病院として建てられた.第2次世界大戦で一時閉鎖されたが,戦後,米・英・仏・蘭の領事らが理事会をつくり再建された.
看護はアメリカのシステムが導入されたため,日本の看護界で‘患者中心の看護’が声高に叫ばれる以前から,すでに文字どおりの‘患者中心の看護’が実践されていた。この病院では‘医師と看護婦は車の両輪’と,実際に言われてきた.医師の診療介助にそれほど力をそがれない分だけ,本来の看護そのものに集中できる.
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