心の行脚・2
葉隠私観(2)
井口 潔
pp.1774-1775
発行日 1989年11月20日
Published Date 1989/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210560
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格を離れたる,一段立ち上りたる姿
葉穏を一貫して流れるものは「格を離れたる,一段立ち上りたる姿」である.それが高踏的観念論ではなく,常住坐臥の中に極めて自然に調和して表現されているところに葉隠の葉隠たる特長がある.
葉隠精神を「恋死」に譬えているところなどまさにユニークである.そして庶民的である.
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