Japanese
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特集 外科医のための整形外科
胸腰椎圧迫骨折と脊椎骨粗鬆症
Thoracolumbar fractures and spondyloporosis
芝 啓一郎
1
,
香月 正昭
1
,
植田 尊善
1
,
白澤 建蔵
1
,
村尾 哲
1
,
森 英治
1
,
大田 秀樹
1
,
吉村 豊暢
1
,
力丸 俊一
1
,
弓削 至
1
Keiichiro SHIBA
1
1総合脊損センター整形外科
pp.833-839
発行日 1990年7月20日
Published Date 1990/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900134
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脊椎外傷のなかで,いわゆる圧迫骨折は日常よく遭遇する骨折型であるが,この診断のもとに画一的な治療が行われる傾向にある.なかでも,粉砕骨折との混同はきわめて問題である.椎体の後方骨皮質の骨折と骨片の脊柱管内嵌入を来し,しばしば麻痺を合併する粉砕骨折は圧迫骨折と明確に鑑別すべきである,軽微な外傷により,または誘因なく生じる脊椎骨粗鬆症に合併した椎体骨折例においても粉砕骨折例がみられ,高度の脊柱後彎変形や遅発性麻痺を合併することも稀でなく,骨傷型によって治療法を選択すべきである.
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