Japanese
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特集 転移性肝癌の治療
大腸癌の肝転移に対する治療
Treatment for liver metastasis from colorectal carcinoma
城 俊明
1
,
大木 繁男
1
,
山口 茂樹
1
,
今井 信介
1
,
松尾 恵五
1
,
長谷川 信吾
1
,
土屋 周二
1
Toshiaki JOH
1
1横浜市立大学医学部第2外科
pp.723-729
発行日 1990年6月20日
Published Date 1990/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900116
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大腸癌の肝転移に対する治療の第1選択は肝切除術であるが,主に根治性を期待できる場合にのみ行われる.肝転移の個数が3〜4個以内,大きさが7〜8cm以下というのが肝切除の適応の1つの規準と思われる.術式は,腫瘍の小さなものでは楔状切除で十分なものが多いが,腫瘍径が4cmを越えるものでは系統的切除の成績が良い.
切除不能の肝転移には,各種の姑息的な治療が試みられている.全身化学療法,肝動注化学療法,肝動脈結紮療法,肝動脈塞栓療法等のいずれが最も効果があるか,あるいはこれらによって生存期間がどれくらい延長するのかは,現在のところ明らかではない.しかし,姑息的治療のみで5年以上の長期生存を得ている症例も確認されている.
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