Japanese
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特集 今日のストーマ
消化器ストーマ管理法とその問題点
Progress in management of intestinal stoma
穴沢 貞夫
1
,
片山 隆市
1
,
石田 秀世
1
,
桜井 健司
1
Sadao ANAZAWA
1
1東京慈恵会医科大学第1外科
pp.443-448
発行日 1990年4月20日
Published Date 1990/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900071
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近年の消化器ストーマ管理は,ストーマ装着具の改良・開発により著しい進歩をとげたが,その中心は皮膚保護剤の開発により自然排便法が飛躍的に向上したことによる.すなわち保護剤の登場により,①回腸ストーマも結腸ストーマと同じように管理できるようになった,②術直後の管理が安全に行われるようになった,③皮膚管理が飛躍的に向上し,急性の皮膚障害はほぼ解決可能になった,④今まで短期的視点でしか行われなかった皮膚管理が長期的視点で管理可能になった.そしてこの自然排便法の質的向上は洗腸法との相対的な関係に影響し,左結腸ストーマ管理で自然排便法を行う者が増加している.しかし,保護剤による長期管理成績をみると,保護剤自体に皮膚障害性があることが判明し,ストーマ管理における皮膚管理は現在も未解決の問題であることが明らかになっている.
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