海外トピックス
中国における食道癌治療の現況—中国第2回全国食管癌会議に参加して
松原 敏樹
1
Toshiki MATSUBARA
1
1癌研究会附属病院外科
pp.112-113
発行日 1990年1月20日
Published Date 1990/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900019
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河北省石家庄市において,1989年10月10日より3日間,第2回全国食管癌学術会議が開催された.私は,会長の河北医学院第四医院張毓徳教授のお招きによりこの会議に参加し,また同医院における食道癌治療の現況を参観する機会を得た.
中国の食道癌死亡率は16.7/10万で,胃癌に次いで高率である.食道癌発生率は地域差が著しく,邯鄲(食道癌死亡303/10万),陽城(169/10万),磁県(142/10万),林県(131/10万)等の超好発地域が太行山脈を囲んで河北省,河南省,山西省に分布している1)(図1).
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