印象記
中国へ招請されて
三木 誠
1
Makoto Miki
1
1東京医科大学泌尿器科学教室
pp.596-597
発行日 1986年7月20日
Published Date 1986/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204314
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天津市泌尿外科研究所所長馬騰驤教授および青島医学院泌尿外科董俊友教授の招請により,1986年1月19日より1月27日まで中国を訪れる機会を得た。はじめての中国への旅,しかもTURとPNLのdemonstrationもしてほしいとの要請に多少のためらいもあつたが,董教授が東京医科大学の出身であること,講演には通訳がつくことなどを知り,お引受けすることにした。以下その経験と感想を日を追つて簡単に記してみたい。
準備段階で,TURやPNLに必要な手術用具一式はOlympus光学が用意してくれることになつたが,いざ具体的に現地でのdemonstrationについて考えてみると,何をどこまで用意すべきかまよつた。中国での医療経験がある医師に聞いても,TURやPNLがどの程度実施されているのか不明で,北京大学や日中友好病院の様子はある程度把握できても,その他の病院のこと,とくに泌尿器科のことはあまりくわしく知り得なかつた。結局image intensifierと超音波診断装置が準備できることを確認し,他はTUR用の灌流液からディスポの注射器にいたるまですべて用意することにした。
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