特集 Acute Care Surgery入門
扉
pp.1197
発行日 2024年11月20日
Published Date 2024/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214728
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外科手術を必要とするような外傷,特に交通外傷が減り,外科専門医制度においては手術経験がなくても外傷講習会受講実績でカバーできることになった.しかし,多くの外科医が救急外来で厳しい症例の初期対応を求められうる状況に身を置いているのもまた事実である.外科医は平素よりがんの手術の修練を積んでおり,その個々の技術は外傷への対応においても生かせるが,多様性に富んだ外傷症例に必要な知識がないまま時代に即した対応をするのは難しい.折しも能登半島地震が起こり,多くの被災者が負傷した.外科医としてはこのような有事にしっかりと役割を果たせるよう,本特集ではせめて外傷外科の最前線で必要とされる知識について学んでいただきたい.
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