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特集 Acute Care Surgery入門
総論
Acute Care Surgeryとは
Introduction of Acute Care Surgery
大友 康裕
1
Yasuhiro OTOMO
1
1国立病院機構災害医療センター
キーワード:
外傷外科
,
Trauma Surgery
,
日本Acute Care Surgery学会
,
Acute Care Surgery認定外科医
,
外科医不足
,
働き方改革
Keyword:
外傷外科
,
Trauma Surgery
,
日本Acute Care Surgery学会
,
Acute Care Surgery認定外科医
,
外科医不足
,
働き方改革
pp.1198-1204
発行日 2024年11月20日
Published Date 2024/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214729
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【ポイント】
◆近年,わが国の外科領域でAcute Care Surgery(ACS)への関心が急速に高まりつつある.
◆米国外傷外科学会が提唱したACSの概念は,“Trauma Surgery”,“Emergency Surgery”および“Surgical Critical Care”の3つの領域を包含するものである.
◆わが国の外科学/外科診療の発展および救急医療体制は,米国のそれとは大きく異なることから,日本独自のACS体制の整備・発展が進められている.
◆わが国でACSに従事する外科医には2種類ある.「A.救急専門部門に所属する外科医」と「B.一般消化器外科などに所属する外科医」である.
◆2つの異なる診療形態の外科医がACSに従事し,ACSの概念・あるべき診療体制などについて混乱の原因になっている.そのため,日本ACS学会では,ACSの専門領域と診療領域を明確に定義した.
◆日本ACS学会では,一定の指針に基づき修練を積んだAcute Care Surgeonを「Acute Care Surgery認定外科医」として認定している.外傷や救急外科症例の治療成績の改善が期待される.
◆近年,ACS部門が,外科医の働き方改革や病院の管理運営・収益改善に貢献することが認識されつつある.外科ジェネラリストとしてのAcute Care Surgeonが期待されている.
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