京都府立医大の技と工夫—神経モニタリング知見に基づく反回神経麻痺を起こさない郭清のコツ

Surgical skills and knack of Kyoto Prefectural University of Medicine : Refining the transcervical upper mediastinal lymphadenectomy based on the continuous intraoperative nerve monitoring findings

【ポイント】

◆持続神経モニタリングの術中術後の有効活用により，反回神経麻痺リスクに配慮した縦隔リンパ節郭清が可能となる．

◆縦隔操作早期の大動脈弓部での反回神経の露出により，神経走行に配慮した，より安全な剝離とリンパ節郭清が可能となる．

◆メリーランドタイプのエネルギーデバイスと剝離専用鉗子を適切に使い分けることで，縦隔解剖の特性に応じた合理的な剝離が可能となる．

＊本論文中、［▶動画］マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます（公開期間：2027年8月末まで）。